7月11日(土)、去年から計画していた大豆の種蒔きをしました。
大豆栽培は、畝たてはしなくていいとか、肥料もいらないという情報を鵜呑みにして、昨年茶樹を扱いだ、長さ15メートル、幅4メートルのスペースに4通りのまき溝を掘り、種をまきました。そのままでは鳥にほじられるというので、白い防虫ネットを張り作業を終えた頃、5時のチャイムが放送で流れ本日は終了。
さて、その日は楽しみにしていた年に2回の職場OB4人との飲み会。そこで「本日休館」の館主・海野さんに「失敗してもいいから大豆栽培の話を書いてみたら・・・」と、後から思うとひどく暗示めいた言葉をかけられたのでした。
1週間後の大豆、発芽はうまく進んで8センチ位に伸びていました。「やった、うまくいきそう」と、正直その時は浮かれたものです。
それから周囲約40メートルに杭を打って動物侵入防止のネットを張り、下からも入られないように1本5メートルのアングルで数箇所固定しました。このアングルは、会社の仕事を終えてからの帰宅後、少しずつ錆防止塗料を塗っておいたものです。
さてこれで、取りあえずは田舎の畑らしく出来たかなと、満足しながら写真を撮り、これからの成長を期待したのでした。
梅雨明け後、雨は少なかったとはいえ無事発芽したので安心していたのですが、8月に入ってから雨上がりの後で見に行ったところ、その後全然伸びていません。でもその時は、そのうち雨の後でグッと伸びてくるだろうとまだ期待していました。
しかし、9月になってもほぼ変わらず。さすがに9月も下旬に入ってから、もう駄目もとでと配合肥料を茶樹の掛けついでに撒きました。結果は失敗です。
「酸性土壌に傾いた茶畑の跡には、野菜は上手くできない」とは聞いていました。そこで単純に苦土石灰を2回施したのですが、この結果をみると、どうもアルカリに引っ張ることに囚われてしまっていたと思われます。それと、茶樹を扱いだこの場所は2年以上施肥をしていない上に、扱ぐ前に伸びた茶樹に養分を吸われ、土の栄養が不足していたのではと反省したのでした。
そういえば夏の草が繁った状況も、茶樹の付近と大豆を蒔いたところでは密度が違っていました。今更ですが、土は教えてくれていたのですね。今回の失敗を次には活かせるように、冬の間に堆肥を作り、春になったら鋤き込んで、来年こそは「実りの秋」を迎えたいと思っています。