カテゴリー別アーカイブ: 絵画・展覧会巡礼

気まぐれ美術館「横雲橋の上の雲」より

 保土ケ谷の釜台住宅の「しま鮨」という鮨屋さんへ先日、十一月に入ってまもなくのある晩、私は、鮨を食いにではなく、佐藤清三郎の話を聞かせてもらいに、そこの主人の小島さんに逢いに行った。小島さんは新潟の人で、戦前、新潟で銀行…Read More

藤田嗣治の「戦争画」

 藤田嗣治の「戦争画」と呼ばれている絵を見ることができた。  ながいあいだ作品の存在について、また作品がたどった数奇な運命について、たとえば近藤史人著「藤田嗣治『異邦人』の生涯」など藤田嗣治に関する書籍、資料で知識として…Read More

画廊から(峰村リツ子個展)より

 この間、こんどのこの個展に並べる絵を決めに峰村さんの家へ行って、峰村さんの出して見せてくれる絵で20点ほど決めたあと、私があちこちアトリエの中を引っ掻きまわしていると、私の顔を描いた4号の絵が出てきた。 「これ、どうし…Read More

峰村リツ子画集と小さな絵

 7,8年前、オークションサイトに峰村リツ子のカット絵(挿絵のようなもの)が出品されていました。本当に峰村リツ子が描いた真作なのかは分かりませんでしたが、外国のどこかの風景が墨の濃淡だけで描かれた、小さな面白いカット絵で…Read More

「芸術新潮 1987年11月号」とめぐり逢う

 その日、BOOKOFFロッテシティ錦糸町店に1冊だけあった雑誌「芸術新潮」は、新刊のまま年月を経てずっとそこにあるような、素晴らしい状態のものでした。  表紙を見て「気まぐれ美術館」が連載されている時代のものだろうと思…Read More

写真における個性とは何か? -森山大道「遠野2014」をめぐって-

 何を撮っても森山大道の写真になってしまうね。40年ぶりに岩手県遠野郷を撮影した森山大道写真展会場で耳にした会話の一部である。写真展に遠野という地名は銘打たれているが、会場の壁面に展示されている写真は、森山大道の世界その…Read More

高良眞木の”径(みち)”と”日月(じつげつ)”

平成23(2011)年に80歳で亡くなった高良眞木は、油彩画「土」が洲之内コレクションに入っていて、昭和46(1971)年、48(1973)年には現代画廊で個展も開かれている。だからなのか、彼女のことを洲之内徹によって見…Read More

『北へ、北から 小島一郎』『須賀敦子の世界展』

 11月初旬、妻とクレマチスの丘(静岡県長泉町)にあるIZU PHOTO MUSEUMにて開催されていた『北へ、北から 小島一郎』写真展に行ってきました。ここは写真家・杉本博司が設計(内装・坪庭)を手がけたことでも話題に…Read More

「雪の降り方」より

・・・・・・・・・・・・。  七郎さんが持ってきていたこんどの新しい画集を、私は飲みながらあちこち開いて見て、七郎さんと別れたあと、部屋に入ってから丁寧に見た。見はじめると頁を閉じることができず、前の晩ろくに眠っていない…Read More

田島隆夫の彩墨画

 8月、MUSEUM FROM WINDSの企画展「田島隆夫の彩墨画」に行ってきました。とても楽しみにしていましたが、期待以上に充実した作品群が展示されていて、しばらくはワクワクしながら魅入っていました。  「彩墨画」と…Read More