松田正平のユーモア

 生誕百年と銘打った松田正平回顧展(神奈川県立美術館鎌倉,6月8日~9月1日)へ出かけた。  先入観を持っていて、松田正平の作品は枯淡の味わいが特色と理解していた。といっても、それまでに目にした彼の作品は数えるほどに過ぎ…Read More

あらためて、絵画、写真などを見るということについて

初期からその晩年にいたるまで松本竣介の作品を見る機会を持ったときに、緑青を主調音とするある時期の作品群から連鎖反応的に村山槐多の「二少年の図」が脳裏に浮かび、その「二少年の図」という作品を小説家江戸川乱歩がながく愛蔵して…Read More

青緑のオブセッション

松本竣介の作品をその初期から晩年にいたるまでの主要な作品を見る機会があった。生誕百年の記念企画ということである。大地に根を張った色彩感覚を作品から受け、素直に作品世界と同化できた。そしてだからさまざまに想像力を飛翔できる…Read More

絵の複製が美しいと感じるとき

久しぶりにサルバドール・ダリ、ポール・デルボーそしてルネ・マグリットなどシュルレアリストたちの絵画を見る機会があった。彼らの作品と初めて出会ったときの新鮮な衝撃はいまだ記憶の底に残っている。手元に彼らの画集、展覧会の図録…Read More

喪失感の由来はなにか?

東京写真美術館で開催されたフランスの写真家R・ドアノー、そして戦前に活躍した堀野正雄の写真展「幻のモダニストー写真家堀野正雄の世界」を見た。ドアノーはブレッソン、ブラッサイとともに写真の魅力を教えてくれた写真家たちの一人…Read More

美しいと感じることにおいて、不謹慎とは何を意味するのか?

篠山紀信写真展「ATOKATA」を見た。昨年の03月11日に起きた東日本大震災の被災地を、発生から50日後に篠山紀信が撮影した写真であるという。05月から08月にかけて、篠山紀信は三回、被災地に足を踏み入れているという。…Read More

尻は語る

他者の視線と出会ったときに、人はどのような身構えをとるのだろうか。またその生理的、反射的ともいえる身構えはその人のすべてを語っているのではないか。 染谷レイコ写真展からうけた感想である。他者の視線と出会ったとき、人はさま…Read More

「晴れた日」が欲しかった

中平卓馬の写真を見た。四半世紀ぶりのことだった。「Documentary」と銘うたれた作品展には、05年から10年にかけて撮影された作品が展示されていた。あわせて、71年にパリ青年ビエンナーレ「サーキュレーションー日付・…Read More